信じることが現実になる

「私たちは思い込みで作られたセルフイメージにとらわれてその通りに行動してしまう」と説明しました。 なぜそんなことが起きてしまうのでしょうか?

それは脳の習性と深い関係があります。人間の脳は、現実で起きていることと、 自分が現実だと強くイメージしたことの区別がつかないからです。

このことを考えても、意見と事実を切り離して考えることは重要なのです。

誰かが「君の奥さん、歳が離れた男と歩いてたよ」と耳打ちしたとします。その言葉を聞かされた瞬間、知らない男と浮気する妻の姿を思い浮かべて激しい怒りを感じることでしょう。

でも妻に事実を問いただした時「実家の父親と偶然会って話をしたけど、それがどうしたの?」と言われたら、それでも浮気を疑えるでしょうか?

浮気する妻の姿を信じていた時と、妻から本当の事実を聞いた時の両方の気持ちは大きく変化してると思います。人間は実際に起きている事実より、自分が信じていることに脳が反応するのです。

他人の意見というのは極めて個人的なもので、言われた側は幸か不幸かそれを安易に受け入れてしまいがちです。

才能についても同じ事が言えます。もしも野球の才能があるかどうかを知りたければ野球チームを率いる監督やコーチに聞くのが理想です。

ファッションセンスがあるかどうかを知りたければプロのスタイリストに相談すべきでしょう。

ところが、実際には専門知識を持たない周囲の人に相談しています。意見を述べる側は親切でしていると思っているのですが、 実のところ自分の意見を言っているだけに過ぎないのです。

セルフイメージは、他人の意見に影響を受けて出来上がっているものです。でも過去に言われたことを吟味すると、間違っている・今の自分に当てはまらないということが多々あります。